治療内容

鍼灸経絡治療

気・血・津液のバランスを整えることで
五臓(肝・心・脾・肺・腎)の働きを活性化させ痛みの症状や体質を改善する治療法

東洋医学では経絡の流れがスムーズで勢いのある状態が「健康」、

からだの中の流れが悪くなったり、勢いが弱くなったりする事が「半健康(未病)」、

半健康状態が長期間続くと「疾病(病気)」になると考えます。

 

経絡治療は、からだの中を巡っている気・血・津液が

どこの経絡で流れが弱くなっているかを脈を診ることで判断し、

反応のあるツボを鍼やお灸で刺激することで、からだの中の流れや代謝機能を整える治療法です。

 

自律神経の調整、病後の回復、花粉症などの体質改善にも効果があります。

/ 鍼灸経絡治療とは /

経絡って何?

ツボが電車の駅とすると、駅と駅を(ツボとツボを)つなぐ線路が経絡です。簡単に言うと、体表と臓腑を結ぶエネルギーの通路が経絡です。

経は「たて」・絡は「よこ」を意味し、からだには12本(任脈・督脈を加えると14本の経絡)がからだの中をはりめぐらしそれぞれ役割の違う12本の経絡の中を気(エネルギー・酸素)・血(栄養)・津液(血液以外の体液)が絶えず滞りなくからだの隅々まで巡っています。滞りなく巡ることで、五臓六腑は働きを活性化させ、からだは五感をフルに働かせることができ、からだの中から元気が沸き起こり、健康で充実した日常生活を送ることができています。

東洋医学で考える病気とは?

経絡の流れがスムーズで勢いのある状態が健康で、からだの中の流れが悪くなったり、勢いが弱くなったりする事が半健康(未病)、半健康状態が長期間続くと疾病(病気)になると考えます。経絡の流れの変調をもたらすものをおおまかに3つに分けて考えます。

1. 内因

七情(怒・喜・思・憂・悲・恐・驚)と言われ、
感情が極端に現われるとバランスを崩す。

2.外因

自然環境の変化(風・暑・湿・燥・寒)
がからだのバランスを崩す。。

3.不内外因

飲食(偏った食事)、労倦(疲労)、
外傷(ケガ・交通事故)、手術、
出産、流産、房事過多、食中毒、薬害など。

東洋医学を日常生活に取り入れる

検査数値で一喜一憂するのではなく、普段の自分のからだの状態を自分で把握しておく事が重要になります。

顔色はどう? 顔のつやはどう? 朝すっきり起きれている? 朝から食欲全快? うんちは出てる? うんちの色・におい・形はどう? 背中が張ったりしてない?

やる気はある? 手足冷えてない? おしっこは気持ちよく出ている? おなか触った時に冷えてない? ストレッチしたときのからだの伸び具合はどう?

 

元気で絶好調のからだの状態を知っておくと、からだの変化に気づくことができます。

冷たいもの飲みすぎ、夜遅くの食事、満腹になるまで食べる、甘いもの食べ放題などをした翌日の朝のからだはどんな感じですか?

日常生活と照らし合わせてからだの状態を観察するのが東洋医学の検査です。

鍼灸の適応症

一般に、鍼灸療法は肩こり,腰痛、神経痛、関節炎ぐらいにしか効果が無いように思われがちですが、多くのつらい症状や病気に効果があります。

 

【神経系疾患】

神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー

【運動器系疾患】

関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)

【循環器系疾患】

心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ

【呼吸器系疾患】

気管支炎・喘息・風邪および予防

【消化器系疾患】

胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾

【代謝内分秘系疾患】

バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血

【生殖、泌尿器系疾患】

膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎

【婦人科系疾患】

更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊

【耳鼻咽喉科系疾患】

中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎

【眼科系疾患】

眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい

【小児科疾患】

小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

鍼灸は何故効くのですか?

鍼灸の効果の研究は、各地にある研究所、医療機関、鍼灸大学、短期大学などで意欲的に進められております。総合的には、鍼灸刺激が自律神経系、内分泌系、免疫系等に作用して、その結果として、中枢性及び反射性の筋緊張の緩和、血液及びリンパ液循環の改善等の作用があり、ひいては、生体の恒常性(病気を自然に回復させる作用)に働きかけるのではないかと考えられています。

 

また、古来より認められている鎮痛効果の解明も次ぎのような諸説があります。

 

1.ゲートコントロール…針刺激が脊髄において痛みを抑制する。

2.エンドルフィン…針刺激がモルヒネ様鎮痛物質の遊離を促し痛みを抑制する。

3.末梢神経の遮断効果…針刺激が末梢神経の痛みのインパルスを遮断する。

4.経穴(ツボ)の針刺激による痛覚閾値の上昇による鎮痛効果。

5.血液循環の改善…筋肉の緊張をゆるめ血行状態を良くする。

/ 鍼灸治療の流れ /

どうやって鍼灸治療するの?

まず脈をみます。脈の流れの弱い経絡を探します。

流れの弱くなった経絡上にある反応のあるツボ(経絡上の出入り口)を探し、

鍼やお灸でツボを刺激します。

 

ツボは経絡を通じて五臓六腑の変調を整えます。反応があるところが治療点になります。

(ご自分でも自然とツボに手を当てて、手当てしていることがあります。)

 

使用する鍼は使い捨てタイプのもので、人によっては刺さない鍼を用いてツボを刺激します

治療期間はどのくらい?

病気になってからの治療

からだにゆがみが生じている事が多く、脳が体が曲がっている状態が正常であると勘違いしている所からの改善であるため、バランスを整えるまでに、時間を要します。患者さんも絶対に自分の体をよくするぞ!!という覚悟が必要になってきます!

病気になる前の治療(未病)

病気に限りなく近づいていますが、まだ病気ではなく、なんとなく不調が続いている状態です。日常生活を振り返り、うっすらと気になっていた不摂生を改めることができれば、治療をすることで気・血・津液の流れは比較的短期間で改善されます。

病気にならないための強い体質づくり

健康な状態を保つには、常に自分で自分の体を管理しないと保てません。からだのバランスを保つためにメンテナンス&筋トレやストレッチ・からだが喜ぶ食事など努力が必要になります。月1回や2ヶ月に1回のお手入れで維持できます。

/ その他の治療内容 /

営業時間

当院は予約制です。お電話でご予約のうえご来院ください。(当日最終受付17:00)

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